地震・雷・火事・親父、そして…

ある日の、O幡さんとの会話。

O幡  「なぜか、いつもお手洗いで会う人っているよね~。体内時計が近いのかしら。」
イヌイグチ「そういえば、そうですね…」

思えば、あの会話がすべての始まりだったのかもしれない。

私は2階女子トイレ、一番奥の個室(H田先生の言うところの『ブース』)を使うことが多い。
ある日、一番手前の個室(H田先生の言うところの『ブース』)から、2回、ノックの音がした。

外側からノックをしたのに対し、返答するならよくある話だけど、
前を通っただけでノックを返すなんて、律儀な人だな…

それ以降も、何度か同じようなことがあった。
いつのころからか、トイレで一緒になる人。
いつも律儀で、足音にノックを返す人。
しかし、私は一度も、その人の姿を見たことがなかった。

先日、当直をしていた時のこと。
外来が一段落し、いつものトイレに行った。午前2時だった。
…電気が、付いている。
まさかな…そう思いながら、いつもの個室(H田先生の以下略)に向かう。
『コン、コン』手前の個室から、ノックの音がする。
こんな時間に?誰が?不気味に思い、足早にその場を立ち去った。

頭に浮かんだ、1つの仮説。「もしや、ヒトではないんじゃないか?」

今日、夕食後、研修医数人にお手洗いの話題を振ってみた。
M兼  「私は気付いたことありませんでした~」
T田  「M兼が難聴か、イヌイグチが幻聴か…」
イヌイグチ「今から実証に行きましょう」
K林 「仕事に戻るんじゃないんですね」

そういう実証ならお昼がよかったですというM兼の訴えを聞かかなったことにし、
一同、問題となっているトイレへ。
トイレ前で固唾を飲むT田・K林。緊張の面持ちのM兼。
いつもと同じように、奥の個室に入ろうとすると…

『コン、コン』 2回、ノックの音。

爆笑するM兼。あきれて立ち去るT田・K林。


扉の上の方に、ドアがバタンって閉じないようにしている金具ありますよね。
女子トイレの表の扉は、それが微妙に軋むんですね。2回。
しかもうまいこと時間差で、ちょうど、奥の個室に入ろうとしたタイミングに合うんです。
よかった。イヌイグチの幻聴じゃなかった。現代科学で証明できない出来事でもなかった。

そして、M兼が一言。
「わたしは関節が鳴る音みたいだなーって思ってました~」
M兼の難聴でもなかったらしい。

誰もいないトイレで、関節のなる音。

その方が怖くないか?
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# by muzukyo | 2013-04-19 23:22 | 乾口

日々の生活に癒しを。

心和むナースコール。

間違い探しです。

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※bet、賭けること。「ベッド」ではない。
※別途:別の方法・用途。副詞的にも用いる。「―の目的に使用する」「交通費は―支給する」
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# by muzukyo | 2013-02-25 20:35 | 乾口

まだ少し、妙に夜空がきれいに見える。

「イヌイグチ先生、気づいていましたか? ・・・いえ、気づかないフリをしているのでしょうね」

とH野先生が仰るので(以下略)

ご無沙汰のイヌイグチがブログを更新します。


さて、2/16-17と、岡山県緩和ケア研修会といふものに参加してきました。
大きな病院から地域の診療所で働く、1年目研修医から大ベテランの先生方まで、
机を並べて勉強させて頂きました。

なかでも印象深かったこと・・・

~・~・~・~・~

「根治出来ない癌であることを、患者さんに告げる」というロールプレイングがありました。
患者役をした時のことです。 なるだけ詳細に設定を、ということで

 30歳女性:スズキさん(仮) 夫・息子(2歳)あり 3人暮らし
 会社員をしていて、近所に住む自分の両親が子どもの面倒は見てくれている
 趣味は料理・旅行をすること
 自覚症状は特になく、職場の健診で胸部異常陰影を指摘。胸部CT・気管支鏡・PETを受けた

こんな設定でお願いしました。 診察室に呼ばれて、いざ、告知を・・・

せっかくだし、いろいろ質問して先生を困らせてやろうとか、
ロールプレイングなんだし、少しでも技術を盗もうとか、
少しヨコシマな気持ちで始めたはずでした。

「肺癌です。肝臓・骨にも転移があります」と言われた瞬間、何も考えられなくなりました。

親になんて言おう、子どもをどうしよう、そんなことが頭を巡って、
先生の丁寧な説明も聞けなくなってしまいました。

役を下りてからも、どこかにショックと悲しい気分を引きずったままでした。
窓の外の風景を見て、妙にキラキラして見えて動揺しました。

~・~・~・~・~

そんな状況で、今度はわたしが医者の役です。ニノミヤさん(仮)49歳、働き盛りの男性に告知をしました。
患者役は、とても経験豊富な先生でした。そして、とても感情移入の上手な方でした。

ニノミヤさん(仮)は、診察室に入った時からずっとニコニコしていました。
癌だと告げても「治るんでしょう?」と表情は変わりませんでした。

「現在の医療では、ニノミヤさん(仮)を、健康な状態に戻すことは出来ません」

しばらくの沈黙のあと、涙を、流されました。

「治らないんですか・・・?」と


ロールプレイングであることを完全に忘れて、
コミュニケーションスキルのこともどこかにいってしまって、
どうしたらニノミヤさん(仮)が泣きやんでくれるか、そればかりに必死になってしまいました。
進行役の方が止めて下さったのに、「どうして大事な話を遮るんだ」と、一瞬イラッとしました。
そのくらい、集中していたんでしょうか。
たった7分間のロールプレイングでしたが、ものすごく、消耗しました。

~・~・~・~・~


振り返りの時にフィードバックして頂いた内容に、
「『共感』は大切なことだけど、『同化』すると冷静でいられなくなる」
というものがありました。

未熟さゆえに、感情に振り回されてしまうと、
医師としての冷静な判断を下せなくなってしまうことがある・・・

未熟の塊のようなイヌイグチは、この言葉が突き刺さりました。
肝に銘じよう、と思いました。

また、患者役として告げられたときの気持ち。
深く、肝に銘じて、決して忘れまいと思いました。
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# by muzukyo | 2013-02-18 22:34 | 乾口

秋は美味しいものが多すぎる。

「イヌイグチ先生、気付いていましたか?ブログが夏真っ盛りのままですよ。」

・・・H野先生。ええ、気付いていましたとも。
気付かないフリをしていましたとも。

秋を過ぎ、冬の訪れを感じる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
イヌイグチは、外部研修を終え、水協に帰ってきました。

10月は糖尿病強化月間ということで、M屋先生によろづのことを教えて頂きました。
M屋先生から頂いたお言葉の中に、私の生活をガラリと変えてしまった、魔法の言葉があります。
その言葉をご紹介したいと思います。

ご存知の方も多いはず。糖尿病で食事療法を行う際、
一日に摂取できる食物を1単位=80kcalに換算して数えます。
詳しいお話は成書をご参照ください。

食事療法を体感するべく、お昼休み、お弁当のふたを開けた瞬間に、
その魔法の言葉が繰り出されるわけです。

M屋先生「イヌイグチ先生、『それ、何単位だと思いますか?』

イヌイグチ 「う・・・7、いや、8単位くらいでしょうか・・・」

M屋先生「いや、9単位はあると思いますね。」

イヌイグチ 「!? これ2つ食べたら1日の食事終わりですか!?」

このようなやり取りを経ることで、イヌイグチに身についた習慣・・・

それは、

夜中におなかが空いた時・・・
コンビニで新製品を手に取ったとき・・・
食後に、医局のお菓子に手が伸びたとき・・・
聞こえてくる、あの言葉。

『それ、何単位だと思いますか?』

皆様もいかがでしょうか。幻聴ダイエット。
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# by muzukyo | 2012-11-15 00:32 | 乾口

趣味のはなし。

こんにちは。夏真っ盛りですね。

以前、自己紹介の中で
「大学時代にオーケストラ部に所属していて、今でも楽器の演奏は続けています」
と書きました。

そう、今でも続けています。
そして、来月本番があります。

宣伝…しちゃって良いですか?いいですよね?


第1回 香川大学OB管弦楽団 演奏会
日時:2012年9月2日(日)
   13:00開場 14:00開演
会場:高松テルサ
指揮:奥村 哲也
曲目:チャイコフスキー作曲
   幻想序曲「ロメオとジュリエット」
   交響曲第6番「悲愴」
入場無料!チケット不要!!


香川大学医学部管弦楽団の卒業生・在団生・縁のある人々によるオーケストラです。
出演者の多くが社会人で、お医者さんや看護師さんも出演されています。
皆さん、とってもアツくてタフです。
もちろん、私も出演します。
ちなみにHPもあります。


たまには、クラシックなんて聴いてみちゃったり…
ついでにうどん食べて、屋島に登ってみちゃったり…
夏の最後に、いかがでしょうか。

詳細は、院内に貼って下さっている(ありがとうございます!!)ポスターをご参照いただくか、
イヌイグチまでお問い合わせくださいm(_ _)m
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# by muzukyo | 2012-08-05 15:10 | 乾口

ある意味、怪談。

当直で怖いこと。

①電気の消えた病棟…

②遠くで聞こえる救急車の音…


③深夜にお腹が空いてしまう  (キャー!という効果音)


夜、12時を過ぎて活動していると、ちょうど2時・3時頃にお腹が空いてしまうのです。
空腹を我慢するとイライラしてしまう性質なので、軽く食べるようにしています。

救急の看護師さん達には、いつもおやつを貰っています。
季節の果物や各地のお土産…冷凍の東京バ〇ナ、おいしかったです。

また、私の性質をよく御存じの、医局事務・O幡さん。
先日は、医局に戻ると、コンビニのおにぎりが。
また別の日には、から〇げ君が。
更に別の日は、温かいチヂミが。

涙が出そうになりました。
よだれは出ました。

こんな生活の私が、痩せるなんてことはないわけですが…
最近よく「痩せた?」と問われます。
そのたびに、恐ろしくなります。

皆さんの脳内の私は、どれだけ肥えているのだろうと…!  (キャー!という効果音)
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# by muzukyo | 2012-07-26 22:01 | 乾口


水島協同病院11年度研修医


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